濡れた犬、気の抜けたコーラと昨日見た変な夢

大阪在住底辺OLのメンタルヘルスケア

映画「勝手にふるえてろ」ネタバレ感想

勝手にふるえてろ観ました。

 

 

原作は綿矢りささんの小説「勝手にふるえてろ」です。

ストーリーのあらすじはこう。

松岡茉優さん演じる主人公のヨシカは生まれてこの方彼氏が出来たことがない。だが脳内にイチとニと呼ばれる彼氏がいる。イチ中学の同級生で10年間ずっと好き、ニはヨシカの勤める会社の営業でヨシカに好意を持っている。

そんなヨシカを取り巻く人々のドタバタコメディー!!

 

 

ではありませんでした。

 

 

 いや、コメディなんですが、コメディ要素は十分にあるんですが、

この作品は前半と後半でガラッと雰囲気が変わる。前半はヨシカと少しずつ距離を縮めていくニとそれとは別にヨシカを取り巻く街の面白い人々との生活を描いた、一瞬これはコメディーか?との錯覚もする。

 

そんなこんなでこれまで脳内で消化していたイチとの唯一の接点、中学の同窓会をきっかけに東京組で集まることとなりそこでヨシカはやっとイチと話すことができる。

絶滅した動物が好きという思わぬ共通の趣味もあり盛り上がっていたところ「ところで名前、何?」というヨシカにとって衝撃の一言は深く深くヨシカの心を傷つけます。

 

それから世界は一変。

 

通勤路で仲良くしていた釣りのおじさんも、バスで隣の席になるおばさんも、お人形のようなカフェの店員も、奇抜な髪型のコンビニ店員のお兄さんもみんなみんなぜ~んぶヨシカの思い描いてた関係で、実は一言も喋ったことのない他人、現実の世界に戻ります。ここでのヨシカの歌声がとてもいい。

 

ヨシカは恐らく20代中盤から後半?なのですが、一人暮らしの家での生活感が自分と重なりすぎてみていて恥ずかしくなったりもした。この作品中の松岡茉優さん、ほんとによく笑うし泣くし叫ぶし怒るし感情が忙しかったなあ。

 

映画のほんとのほんとの終盤、なぜだかとある予感がした。

くるか?くるか?と思ったらきました。

 

勝手にふるえてろ」というタイトル回収のセリフで締め!

 

好きなんです。最後にタイトル回収する映画や漫画。