部下のメンタルヘルスケアってどうすればいいの?
まだまだ続くこのコロナ禍。
私の勤務する会社は絶賛完全リモートワーク中です。
そんな中、気になる事案が発生しました。
部下のうつによる休職です。
正確な原因がコロナによるストレスなのかは分かりませんが、少なからずあると思います。
これをきっかけに、うつの兆候や、対応、勉強法まで調べてまとめてみました。
1.部下のうつをどう見抜く?
メンタル不調の一番のサインはこれ「勤怠の乱れ」です。
最近、遅刻が多い、突然の体調不良による休暇が増えた。といったことがある場合気にするようにしてください。
また、残業が増えている場合も気になります。これまで出来ていた作業ができなくなる、時間がかかってしまうこともメンタル不調に原因があることもあります。
眠れない、食事量の増減もサインの一つです。これは仕事をしているだけでは気づかない部分になりますので、「最近眠れているかどうか」「どんな食事をとっているか」を雑談等で自然な流れで聞く必要がありますね。ここが難しいのがリモートワークの難点かとも言えます。
2.どんな対応をとればよい?
さて、実際に部下にうつの兆候が発生してしまった場合、こちら側はどのようにすればよいのでしょう。
まずは、面談等の機会を設けて話を聞くべきです。それがさらなるストレスになるという不安もあるかもしれませんが、何か行動を起こさないことには変えられません。
ただその際、「あなたはうつっぽいからメンタルクリニックに行くべきだよ」などと最初から病名を決めつけてしまうのはよくありません。必ず頭痛や食欲不振等の症状も出ているはずなのでやんわりと病院で原因を探ることを勧めましょう。
また、何が苦しいのか・嫌なことがあるのかについても聞いてあげましょう。会社側から改善策をみつけることができるかもしれません。
その際気を付けるべきなのが、相手を否定しないこと。受け入れる態勢で聞くことです。「考えすぎだよ」「もっとこれを頑張ってみれば?」などと相手の状態を否定したり活動的なことを考えさせることは禁物です。
3.事前の対策
このように既にうつになってしまう前に対策はしたいものです。
私の会社では年に1度ストレスチェックのアンケートを実施していました。部下もそれにひっかかっていたことから今回の件が発覚したのですが、ストレスチェックをおこなっておくことは大切です。
また、リモートワークとなっている企業では、なにげない会話が難しいですよね。
そんな時は15分でもよいので雑談をするためのミーティングを週に1度でもよいので、
ビデオ通話で儲けてみてください。そこで何か気づけることがあるかもしれません。
通常の会議の後に少し雑談にもっていく流れを作るのも良いですね。
とにかく早期発見が大切です。
4.メンタルヘルス・マネジメント検定って?
今回のことがあって私は部下のメンタルケアってどうすればいいんだ…と悩んだときに本屋さんで「メンタルヘルス・マネジメント検定」なるものに出会いました。
これは高度な専門知識や臨床的知識ではなく、職場でのメンタルヘルスケアに焦点を当てた検定です。
この検定は、一般社員が自らのストレスの状況・状態を把握することを目的とした、Ⅲ種(セルフケアコース)、管理職が部下への配慮や対応をどのようにすればよいか学ぶ、Ⅱ種(ラインケアコース)、人事や経営幹部が、会社でのメンタルヘルスケア計画を教育や研修に組み込むための、Ⅰ種(マスターコース)の3コースに分かれています。
このような書籍を用いて学んでいくのも一つの手であると思います。
ラインケアコースの書籍をいくつか紹介します。
こちらはかなり重量感のあるテキストになりますが、必要なことは全てここに書かれているといっても過言ではない一冊になります。公式のテキストなので当たり前ですかね…。でも読みにくいとの意見も散見されます。
やはり、試験に合格するための一番の近道は過去問を解きまくることです。
最新版の過去問で練習していくことが重要です。
最後にはなりますが、みなさんがくれぐれもストレスを抱え込んで悩まないように、こんな世界の状況であっても明るく健康に暮らせることをお祈りいたします。